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ようこそ!あかちゃん
こうのとりが赤ちゃんをとどける途中でひと休みしたのは妖精の国。 赤ちゃんは小さな妖精たちと楽しく遊びます。妖精たちが願った思いは...。
絵本の大きさ 幅:21.7 高さ:26.6
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はやとくんの ために せかいで たった いっさつの えほん
はやとくん これからも元気に大きくそだってね
2005年11月21日 はやとくんのことが大好きなママとパパより
ようこそ!はやとくん ようこそ!あかちゃん
こうのとりがはやとくんを おとうさんの なおきさん おかあさんの かおりさんにとどけるために こうべしに むかってとんでいました。 「はやとくんが うまれる 2005ねん10がつ21にち7じ58ふんまでには まだ だいぶ じかんも あるなぁ。 ちょっと ひとやすみして いくかな。」 こうのとりは ずっと とびつづけて いたのでつかれて いたのです。
こうのとりは きれいな おはなばたけに まいおりました。 「きもちのいい おはなばたけだ。」 こうのとりが そういって やすんでいる あいだに はやとくんは はいはいしておはなばたけの さんぽに でかけました。
はやとくんが おはなばたけに はいって いくと そこに きれいな ようせいの おうじょさまが あらわれました。 「ここからは ようせいの くにですよ。ようせいで ないと はいれませんよ。」 はやとくんはなんの ことだか わかりません。 すると ようせいの おうじょさまは 「はやとくんをようせいに して あげましょう。」 と いって つえを ふりました。
すると はやとくんの せなかに かわいらしい はねが はえました。 はねが はえると そこに ちいさな はなの ようせいが あらわれました。 「わたしが ようせいの くにを あんないします。」 はやとくんははなの ようせいの あとに ついて おはなばたけの うえを とんで いきました。
「ようせいの くにの おともだちにしょうかいして あげましょう。」 なの ようせいは はやとくんを みんなの ところに つれて いきました。 「みなさーん あたらしい ようせいのはやとくんですよー。」 おはなに たくさん ちいさな ようせいたちがあつまって きました。 あたらしい おともだちが できてみんな うれしそうです。 「はやとくんのかんげいかいを しましょう」 みんなが いいました。
ちいさな ようせいたちははやとくんの ために ジュースを つくろうと たくさん くだものを もって やって きました。 はやとくんの ための ごちそうです。 「どうして みんな はじめて あったのに こんなに しんせつに して くれるの? 「だって はやとくんのよろこぶ かおが みたいんだもの。」 ちいさな ようせいたちが こたえました。 はやとくんは うれしくてジュースを いっぱい のんで しまいました。 「それでは こんどは みんなでかくれんぼを しましょう。 わたしが おにに なるからみんな かくれて いいですよ。」 と はなの ようせいが いいました。
それを きくと みんなは あっと いうまに おはなの かげに かくれました。 はやとくんも いそいでおはなの かげに かくれました。 でも みんな すぐに はなの ようせいに みつかってしまいました。
「こんどは おにごっこを しましょう。」 はなの ようせいが いうと 「こんどは はやとくんがおにに なる。」 と はやとくんが いいました。 「えっ はやとくんが?」みんなは おどろきました。 「どうして おになんかに なるの?」 と みんなは はやとくんにたずねました。 「だって みんなの よろこぶ かおが みたいんだもの。」 と はやとくんは こたえました。
みんなは はやとくんが こころの やさしい こだと おもいました。 それで ようせいの おうじょさまが はやとくんを ようせいにしたんだと おもいました。
ちいさな ようせいたち みんなは そら たかく のぼりました。 とりさんが やって きてびっくりぎょうてんしていました。 はやとくんは たのしくて たのしくて いつまでも とびまわって いました。
あまり とびまわって いたので みんな つかれて しまいました。 ちいさな ようせいたちはおはなの うえに まいおりて おはなの つぼみの なかで おひるねを しました。 はやとくんの まわりに みんな よりそって しあわせそうに ねて しまいました。
しばらく ねて いると どこからか かすかな こえが きこえて きました。 「はやとくん。」「あっ こうのとりの こえだ。」 みんなも「きこえる きこえる。」と いいました。 はやとくんが みあたらないので こうのとりが しんぱいして さがして いるのです。 「もう いかなくては。」はやとくんは いいました。
「また あそびに きても いい?」 はやとくんが たずねました。 「でも にんげんに なったらようせいで なくなっちゃうから わたしたちの ことなんて きっと わすれちゃうよ。」 ちいさな ようせいたちが いいました。 「ぜったいに わすれない!」 はやとくんは おおきな こえで いいました。 「さようなら また くるね。」
はやとくんはこうのとりの こえの する ほうへ ようせいの くにの おはなばたけから でて いきました。 すると はやとくんの せなかの はねが きえました。 「さようなら また あそびに きてね。」 ちいさな ようせいたちははやとくんに てを ふりました。
はやとくんが いって しまうと ちいさな ようせいたちは 「はやとくんはわたしたちの ことなんか すぐに わすれちゃうよ。もう ようせいじゃあ ないんだから。」 「そうだよね。はねが ないんだものね。」 と かなしそうに いいました。
すると そこに また ようせいの おうじょさまが あらわれました。 そして いいました。 「だいじょうぶ。はやとくんは こころが ようせいに なりましたからね。 はねなんか なくても いつまでも みんなの ことを わすれませんよ。」 ちいさな ようせいたちは あんしんしました。 「そうだよ。はやとくんはようせいの こころを もった ステキな にんげんに なるよ。」 「そうすれば きっと また あそびに きて くれるよ。」
はやとくん ようせいの こころ わすれないでね!
はやとくんは いながき産婦人科の せんせいの おかげで しんちょう 50せんち たいじゅう 3520グラムで たんじょうしたのでした。
おとうさんと おかあさんは はやとくんが うまれて だいかんげきでした。
みんなははやとくんの たんじょうを おいわいして くれました。
それを みとどけると こうのとりは まんぞくそうな かおを して かえって いきました
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