地球のごちそうは空気、光、水、大地、もっと。
いつまでも美しい惑星でいてもらうために、
子どもも大人も一丸になって地球のいただき方を探りましょう。
絵本の大きさ 幅:21.7 高さ:26.6
※文字の書体や改行位置、レイアウト、色合い等は実物と異なる場合がございます。
※実物の文字印刷はすべて黒色になります。
※& < > " 等の半角記号や ハートマーク は入力できません。
はやとくんに おくる
せかいで たった いっさつの えほん
はやとくん これからも元気に大きくそだってね
2005年11月21日
はやとくんのことが大好きなママとパパより
石川 隼人くんの すむ ほしが
いつまでも うつくしく ありますように
地球は
ごちそう
わたしたちの すんでいる ちきゅうには
ごちそうが たくさん。
はやとくんの くらしている
こうべしにも、
みんなの まわりにも、
たくさんの どうぶつの うえにも、
そらを とぶ とりたちにも、
つちの なかの むしたちにも。
きたにも みなみにも、
ひがしから ずうっと にしにも。
ちきゅうは ごちそう そのもの。
ちきゅうの ごちそう、
それは たいようの あふれる ひかり。
ひかりの つぶ かがやきながら
はやとくんに まいおりて、
はやとくん
きらきらつぶつぶ たっぷり たべて
からだの なかから げんき こぼれる。
もっと ちきゅうの ごちそう、
それは うみ。
うみの ゆらゆら おと リズム、
あおさ ひろさ どーんと おおきさ。
はやとくん みんな のみほして
きもち ぴかぴかに なっていく。
まだ ちきゅうの ごちそう、
それは だいち。
ふっくら つちの あたたかさ。
びっしり つづく たくましさ。
ずしんと ふかく あつみが あって。
はやとくん じっくり あじわうと
つよい ちから あふれだす。
つぎの ごちそう
それは くもと あめ。
つめたい みずの うるおいが
からだじゅうに ひろがって、
ふわふわ くもが
むね いっぱいを くすぐると、
はやとくん つやつや すきとおって ゆく。
まだまだ ごちそう、
それは き き き。
みどり きみどり ふかい あお、
まるい さんかく とげとげ ぎざぎざ。
はやとくん ぱりぱり ほおばると
みどりの かおりで みたされる。
さらに ごちそう、
それは いしと きのみと はな はな はな。
じかんを かけて つくられた
まるい かたち、ふしぎな かさなり、うつくしい いろ。
はやとくん つい てに とって
さわった かんじ しりたくなるね。
うれしいね、たくさんの ごちそう。
すごいね、ちきゅう。
でも・・・
こんなに いっぱい ごちそうに なって、
はやとくんも
みんなも、
ちきゅうの みんなが たべて たべて、
ちきゅうは
なくならないかな?
いたくないかな?
ないてないかな?
ひとりひとりが
はやとくんも
みんなも、
ちきゅうを たいせつに する きもちを
わすれなければ いいのかな?
ごちそうに なった うれしさを
ありがとうの ことばと たいどで
つたえたら どうだろう?
いま 5さいの はやとくんが
ちきゅうに やさしい ことを かんがえたら、
きっと ちきゅうは わらって くれる。
みんな、
みんなの たくさんの おもいが あつまったら、
きっと ちきゅうは げんきで いられる。
はやとくんも
みんな、
みんなが ちきゅうの いろいろを
むだに しなければ、
きっと
ちきゅうは かがやきながら うちゅうに うかぶ。
さあ
だから、
つづきの ごちそう、
ちきゅうの デザートを どうぞ。
ちきゅうの デザート、
それは にじと ゆきと かみなり。
ゴロゴロ びっくり。
つめたさ さっぱり。
きれいに うっとり。で、
はやとくん にじいろに そまって ゆく。
つづきの デザート、
それは つきと ほし。
よぞらに ながれる ほしぼしの メロディー。
ほわんと あかるい つきの しきしゃ。
はやとくん しずかな ひびきに みみ すます。
さて
ちきゅうの のみもの、
かわと たきは いかが。
ながれが つづく ここちよさ。
おとの はしる きもちよさ。
はやとくん くくっと のみながら
やさしさ すうっと かんじてる。
さいごの ごちそう、
それは おおきな おおきな ごちそう、
くうき。
めには みえないけれど
かならず そこで みたして くれる。
ひろく おおきく ふかく
ずっと ずっと ずっと。
はやとくん
ひろく おおきく ふかく
すいこんで
おいしい おいしいと しあわせに なる。
たくさんの ちきゅうの ごちそう。
はやとくんも
みんなも、
わたしたちは かんしゃを こめて、
いただきます。 ありがとう。
1-15p 15-24p 26-35p