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絵本 ゴルフ 18-26p
ゴルフの名手といわれる人は、いかなる場合にも、 各種のショットで対応できます。 例えば、フェード、ドロー、 パンチ・ショット、ランニング・アプローチ、というように。 さくらちゃんも多彩なショット......例えば チョロ、テンプラ、ドスライス、ドフックなどを繰り出します。 彼女の持つ最高のショットは、仲間命名の "まぼろしの一撃"です。
以前、ゴルフにハンディキャップ・システムが導入されました。 これはゴルフの腕前に差がある人同士でも 一緒に競えるように考えられたものです。 プレー最後の20ラウンドのうち 成績のよい10ラウンドをとり、 その人のハンディを計算するのです。 さくらちゃんにとって、このシステムは大きな欠点があります。 彼女は数える価値のある10ラウンドを回ったことがないのです!?
さくらちゃんがゴルフをする理由のひとつは、運動のためです。 ほかの運動はどれもさくらちゃんには不向きでした。 泳ごうとすれば体が浮かず、テニスをやれば ネットにボールの行く手を阻まれ、 さっさと切り上げたのは、よかったのですが、 彼女はホトホト疲れてしまいました。 さくらちゃんのようにほどよく鍛えられた 肉体の持ち主には、ゴルフはぴったりの運動だったのです。
ゴルフのラウンドを回りおえると、 いつもさくらちゃんは仲間と 『19番ホール』に現れます。 そこでその日のショットについて話し合ったり、 次の日程を決めたりするのです。 おなじみのシーンではありますが、 さくらちゃんは仲間と 一杯ひっかけます。 それから、いかに今日はついていなかったか、 あそこにバンカーがなかったら、 あのショットさえうまく打っていればと いつものことをあれこれ話し合い 賭けの借金を、作り笑顔で払います。
ユーモアとウィットに富んだストーリー展開。 ゴルフを愛する大人たちに贈る痛快な絵本です。
絵本の大きさ 幅:17.5 高さ:21.1
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